「ゲーミングPCの選び方が分からない…」
「そもそも普通のPCとの違いって何?」
「購入前に気を付けるポイントは?」
初めてゲーミングPCを購入しようとなると様々な疑問が湧いてきますよね。
本記事ではゲーミングPCについて知っておきたい基礎的な知識をまとめています。
購入後に後悔しないためにも事前に学んでおこう!
ゲーミングPCとは
簡単に説明するとゲーミングPCとは
重い負荷が掛かるゲームを快適にプレイするための高性能PCのことです。
美麗な3D映像の出力や複雑なプログラムを同時に行うゲームはPCに高負荷な処理を求められます。
ゲーミングPCはその処理を行う各パーツが
一般的なPCよりも高性能なため快適なゲームプレイを行うことができます。
特に重要とされる以下の3つのパーツは
ゲーミングPCを選ぶ上で知っておくべき重要ポイントですので、順に解説していきます。
ゲーミングPCで特に重要なパーツは3つ
①CPU
CPUはパソコンの頭脳と例えられるパーツです。
中央処理装置(central Processing Unit)とも呼ばれ、パソコンの性能はCPUで決まるといっても過言ではありません。
というのも、パソコンを動作させる上で大部分がCPUによって制御されているからです。
例えば…
・マウスやキーボードなど各デバイス制御
・マルチタスク(複数動作の処理)の制御
・データの一時保存による処理の高速化
などなど、
CPUは人間の頭脳と同じように常に計算や指令を行っている必須のパーツなのです。
もちろん、CPUはゲーミングPCにおいてもその重要性を発揮します。
CPU性能がゲームの推奨スペックに満たない場合
カクついた動きになったり、起動すらできないなどの弊害が出てしまうことになりかねません。
また、ゲームの実況配信を行う場合は
ゲームそのものと配信の負荷が同時に掛かるため、CPUはより高性能なものでないといけません。
高性能CPUだと動作が軽い
パソコンの動きが滑らかになって快適にゲームを遊べる!
②グラフィックボード
グラフィックボードはモニター上に画像や動画などの映像を表示させるためのパーツです。
グラフィックボードの内部には「GPUという映像の計算処理に優れたチップ」が搭載されています。
一般的なPCとゲーミングPCの明確な違いは、このグラフィックボードの有無と言えるでしょう。
一般的なPCでは、グラフィックボードは搭載されていません。
代わりにCPUに内蔵されているGPUが映像処理を行いますが、その描画性能は最低限のものです。
昨今の映像美を売りにした3Dゲームは処理が追い付かないことが多いため、やはりグラフィックボード無しではゲーミングPCとは言えないでしょう。
ゲーミングPCであれば、搭載されたグラフィックボードが映像処理を専門的に行うので、CPUに負担を掛けることなく快適にゲームを楽しむことができます。
グラフィックボードは映像処理のスペシャリスト
ゲームの映像美を楽しむなら性能は妥協しないようにしよう
③メモリ
メモリはパソコンの作業領域の大きさです。
ゲーム、Twitter、インターネットブラウザなど
様々なソフトやアプリを起動すると、パソコンのメモリを圧迫することになります。
メモリが不足している場合、ゲーム中に動作が遅延したり、フリーズなどの問題が発生する可能性があります。
メモリの容量が大きいほど作業領域が広がるため
同時に様々な処理を行うことが可能になり、処理スピードも滑らかになります。
最新ゲームを快適にプレイするには基本的に16GB以上を推奨
動画配信や編集をやりたいなら32GBがオススメ
ゲームを快適に遊ぶには?リフレッシュレートも重要
ゲーミングPCでゲームを快適に遊ぶためには、リフレッシュレートについても理解が必要です。
リフレッシュレートとは、モニターに描画される画像が1秒間に更新される回数を指します。
単位はHz(ヘルツ)で表記され、例えば「90Hz」ならば1秒間で90回まで、モニター上の画像が更新されるということになります。
リフレッシュレートの値が高ければ高いほど映像がより滑らかに表示されます。
FPSや格闘ゲームのようなコンマ数秒が勝敗を左右する対戦ゲームでは重要な要素と言えるでしょう。
高リフレッシュレート設定でのゲームプレイでは高性能なグラフィックボードが必要になります。
ゲーミングPCをFPSや格闘ゲームを遊ぶ目的で買う方はGPU性能には必ずこだわりましょう。
ちなみにPS5は最高で120Hzまで対応しているよ
ゲーミングPC買うならPS5以上のGPU性能がおすすめ
PCのGPUが高性能でも、モニター次第では高リフレッシュレートで遊べません。
PCモニターを購入する際にはリフレッシュレートがどこまで対応しているかチェックが必要です。
ゲーミングPC買うならデスクトップ?それともノート?
PCには主にデスクトップ型とノート型の2種類があります。
ゲーミングPCとして購入する場合にはそれぞれのメリット、デメリットを考慮に入れましょう。
デスクトップ型 | ノート型 |
---|---|
同価格帯のノート型より高性能 | コストパフォーマンスが悪い |
熱を持ちにくく冷却しやすい | 熱を持ちやすく劣化しやすい |
手軽に場所を移動できない | 軽量で外出先で使用できる |
パーツごとに交換しやすい | 修理に手間が掛かる |
モニター画面のサイズを選べる | モニター画面が小さい |
基本的にはデスクトップ型のほうが高性能で価格も安い傾向にあります。
パソコンは経年劣化により寿命が短くなりますが
各パーツの交換が容易な分、デスクトップ型のほうがコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
ノート型の場合は自力での交換は容易ではなく、故障した場合も基本は修理に出す必要があります。
ただ、ノート型は持ち運びが容易で外出先や生活スタイルに合わせた使用が魅力なので、ご自身の環境に適切なほうを選ぶと後々後悔が無いでしょう。
なお、ノート型はパソコンの寿命を削る主な要因である熱を持ちやすいです。
なるべく長持ちさせたいのであれば、冷却性能にはこだわりましょう。
PCの寿命はデスクトップが5~7年、ノートは3~5年ほど
持ち運ばないのならデスクトップ型を選ぼう
ゲーミングPCの購入に掛かる金額の目安
ゲーミングPCは高性能なため、一般的なPCと比べると価格も高くなります。
遊びたいゲームの推奨スペックを照らし合わせながら、あらかじめ予算を組みましょう。
推奨スペックはゲームの公式サイトで確認できるよ
おおよその金額を表にまとめたので、どの程度の費用が掛かるのか参考にしてみてください。
ミドルスペック | ハイスペック | |
---|---|---|
パソコン本体 | 15~25万円 | 30万円~ |
モニター | 2~3万円 | 5万円~ |
マウス | 2000~5000円 | 1万円前後 |
キーボード | 2000~1万円 | 2万円前後 |
ヘッドセット | 1万円前後 | 2~3万円 |
総額 | 約20~35万円 | 約40万~ |
基本的に初めてのゲーミングPCには「ミドルスペック」がおすすめです。
この価格帯であればほとんどのゲームは、問題なく快適にプレイできます。
重めなゲームでも環境設定で画質や負荷を下げることで、プレイに支障が出ることはないでしょう。
ただし、FPSを最高画質で遊びたい、
最高峰の環境を整えたい方、プロゲーマーを目指したい方は「ハイスペック」相当の予算が必要になってきます。
デスクやゲーミングチェアを購入する場合は更に予算が必要
後で困ることがないように予算は決めておこう
予算が足りない時に検討すべきこと
ゲーミングPCは一般的には高価な買い物になります。
予算が十分にない場合に検討すべきこと、考慮したいことをまとめました。
分割での購入を検討
予算が足りない場合は、まずは分割の複数回払いでの購入を検討しましょう。
分割で購入する際には分割手数料を全額負担してくれる販売店がオススメです。
一括払いが難しい場合は検討してみると良いでしょう。
PS5も候補に入れてみる
予算が厳しく分割払いも難しい、
または抵抗がある場合はゲーミングPCではなくPS5の購入も検討の余地があります。
というのも10万円前後で購入できるゲーミングPCは、PS5とほとんど性能差がありません。
PS5に搭載されているGPUは約5万円前後と破格の高性能パーツだからです。
もし、やりたいゲームがPS5でプレイできるのであればそちらで遊ぶのも悪くない選択と言えるでしょう。
最新作のゲームがPS5独占だったり、PC版の配信が遅いこともあるのでPS5のメリットも多々あります。
以前は品薄だったPS5も現在Amazonでも購入できるよ
ゲーミングPCの性能を妥協しない
予算が厳しいときの大きな注意点が一つあります。それは「ゲーミングPCの性能を妥協しない」です。
ゲーミングPCの購入目的に対してギリギリの性能で妥協してしまうのは後悔の元です。
満足に動作しない、新作が出た際にスペックが足りないなど、高い買い物だからこそ妥協は禁物。
購入したゲーミングPCを安価で売り、高性能なものを買いなおすといった事態は避けましょう。
ゲーミングPCを買うときに妥協は禁物!
長く使うことに考慮して後悔のない選択が大事だよ